主治医に相談しているイラスト

副作用についてのアドバイス

こんな症状がありませんか?

「スーテント®」もほかのがんの治療薬と同様に副作用が出ることがあります。
どのような症状でもがまんしないで、必ず主治医に相談することが大切です。
ここにあげた例と同じような症状があれば、すぐに主治医に相談しましょう。

01出血や傷ができやすい

歯ぐき、鼻、お尻などから出血したり、出血するとなかなか止まらないということはありま せんか。 あるいは体にあざがよくできるなど、内出血し やすいということはないでしょうか。

これらは、がんが小さくなっていく過程でよくみられる症状ですが、血液を固まらせる物質が「スーテント®」の服用で減っている可能性もあります。血液検査などですぐに原因はわかりますので、1日も早く受診してください。

考えられる副作用

骨髄抑制(血小板減少)、鼻出血、皮下出血、口腔内出血
はみがきをしているイラスト

この症状への対策

  • けがをしないようにしましょう。
  • 歯を磨くときはゆっくり磨き、歯ぐきから出血が起きないようにしましょう。
  • しびれやまひが出てきた場合は、脳出血の恐れがありますので、速やかに医師、看護師に連絡しましょう。
02抵抗力の低下(発熱、風邪様症状)

微熱が続いたり、急に熱が出たり、 風邪にかかったような感じがしませんか。

こうした症状は、感染症にかかっていたり、白血球数の減少、または肺の機能が低下していることが考えられます。
「スーテント®」は、病原菌を退治する体の機能を弱めることがあります。また人間の体には、健康を保つために必要な物質を分泌する臓器がいろいろありますが、それらの働きを弱めることもあります。原因は、簡単な検査でわかるはずです。

考えられる副作用

骨髄抑制(白血球減少、好中球減少)、感染症、肺障害
抵抗力が低下している様子のイラスト

この症状への対策

  • 風邪をひきやすくなります。風邪を防ぐために体をできるだけ清潔に保ちましょう。
  • 傷をつくると治りにくいので傷をつくらないようにしましょう。
  • インフルエンザが流行しているときは、外出、人ごみはなるべく避けましょう。
  • 外出するときはマスクをつけましょう。
  • 傷みやすい食べ物はなるべく避けるようにしましょう。
03血圧の上昇

血圧の上が140mmHg、下が90mmHgを 超えたり、治療前よりも20mmHg以上高く なったりしていませんか。

高血圧では症状がほとんどないので、できるだけ血圧を測り、自分の血圧の状態を知りましょう。

考えられる副作用

高血圧
病院で医師から説明を受けているイラスト

この症状への対策

  • 自分の血圧をよく知るために、家庭用血圧計を使って自宅でも血圧を測る習慣をつけ、診察を受けるときに主治医に血圧の状態を伝えるようにしましょう。
  • 高血圧の治療は、指導された方法を守ってきちんと薬を服用し、血圧が下がったからといって自分で勝手に中止せず、主治医の判断を必ずあおぎます。
  • もともと高血圧がある方は、毎日、朝夕2回なるべく決まった時間帯に血圧を測定し、高血圧の治療で指導された食事や運動、禁煙、節酒などの生活習慣の改善、今まで飲んでいた薬を続けてください。
04めまい、頭痛、肩こり

頭痛、頭が重い、めまい、肩こりなどは、体 の異常を知らせるサインです。 これらの原因には、血圧の上昇も考えられま すが、そのままにしておくと、脳や心臓に負 担がかかり、より重い病気に進む可能性があ ります。

毎日同じ時間に血圧を測る習慣をつけ、異常に気がついたら早めに主治医にお伝えください。

考えられる副作用

高血圧、貧血
めまいを起こしている様子のイラスト

この症状への対策

  • 十分な休憩を取りましょう。
  • 血圧上昇が原因となっている場合は、降圧剤を使用することもあります。
  • 血圧は毎日測定し、変動に気をつけましょう。血圧が高い場合は医師に相談して、必要に応じて降圧剤を処方してもらってください。また塩分摂取を控える、熱いお湯には入らないなど、高血圧一般の注意も守ってください。
  • めまいなどの貧血様症状を感じたら、診察時にヘモグロビンの検査をしてもらいましょう。
05胸がどきどきする(動悸)、息苦しい

寝起きやちょっとした動作で、動悸がしたり脈が速くなることはありませんか。あるいは、 胸の痛みや違和感(空咳や息切れなど)を感じ ていませんか。

考えられる原因の1つは、心臓の障害です。特に動悸や胸の症状だけでなく、全身のだるさやむくみ、あるいは横になるより座っているほうが楽だというような場合は、心臓の検査が必要です。
また胸が痛む場合は、肺の病気も考えられます。主治医に相談し、症状をなるべく細かく説明してください。

考えられる副作用

心機能障害、肺障害、貧血、高血圧

「動悸、息苦しさ」の原因は?

動悸や息苦しさの原因には、心機能障害と肺障害が考えられます。心機能障害には、うっ血性心不全、心虚血、不整脈、伝導障害、心膜炎などがあります。胸の痛み、足のむくみなども同じ原因で起こります。肺障害は、もっとも注意を要する副作用の1つです。
心機能障害が起こる理由は不明ですが、肺障害は肺の細胞が直接傷害されるものと、炎症や免疫を介して間接的に傷害されるものとが考えられています。
息苦しい様子のイラスト

この症状への対策

  • 心エコーなどによって原因を特定する必要がありますので、症状が自覚されたらすぐに医師に相談しましょう。
  • 原因が心機能低下にあり、症状が重い場合にはARB(アンギオテンシンⅡ受容体拮抗剤)や利尿剤などの心不全治療薬などを使うことがあります。
  • 場合によっては「スーテント®」の量を減らすか、中止を検討します。
  • 予防法はないので、できるだけ早く主治医に症状を伝えるようにします。
  • 血圧は毎日測定し、変動に気をつけましょう。血圧が高い場合は医師に相談して、必要に応じて降圧剤を処方してもらってください。また塩分摂取を控える、熱いお湯には入らないなど、高血圧一般の注意も守ってください。
06皮膚の変色、皮膚のはれ、水ぶくれ

手足にはれがありませんか。ひび割れや水ぶくれができていませんか。チクチク痛んだり、 赤く腫れていたりしませんか。あるいは皮膚 が黄色くなったり、髪の毛が白くなったりして いませんか。

手足にできた水ぶくれやひび割れは、手足症候群(ハンドフットシンドローム)とも呼ばれる副作用です。その原因はまだはっきりしていませんが、休薬期間中にもとに戻りますし、予防することで、かなりおさえることができます。皮膚の変色は薬の色なので心配はありません。服用されると、まれに白髪が増えることがありますが、休薬中は黒い髪が生えます。

考えられる副作用

手足症候群、毛髪・皮膚の変色
手足のはれや水ぶくれを確認している様子のイラスト

この症状への対策

  • 頻繁に圧力がかかったり擦れたりする部分に起こりやすいので、踵や足の裏、手のひらや指を毎日観察しましょう。
  • 圧力をかけたり、刺激を与えないようにして予防を心がけてください。窮屈なハイヒール、健康サンダルは履かない、熱いお湯に触れない、強いマッサージは受けないようにしましょう。入浴中は体を強い力でゴシゴシ洗うことは避けてください。
  • 長時間の立ち仕事や歩行を続けるのは避けましょう。
  • 日焼けをせず、シャンプーや石鹸は刺激が弱いものを使いましょう。
  • 保湿剤や皮膚軟化剤を予め使用することも有効です。
  • ひび割れた場所には保湿クリームやステロイド外用剤を塗ります。就寝時には保湿剤を塗ったうえで木綿素材の厚めの手袋、靴下を使うとよいでしょう。水ぶくれができたり痛みが強かったりするときには、主治医が皮膚科専門医を紹介しますので、すぐに相談してください。
07疲労、だるい、食欲不振

体がだるい、疲れがとれない、体に力が入らない(脱力感)ことはありませんか。あるいは食欲がわかないということはないですか。

「スーテント®」を服用しているときに疲労感を感じることがあります。
疲労の多くは投与開始後2週間以降にみられ、多くの場合、服用を休めば治ります。また疲労の原因の1つに甲状腺機能の低下がありますが、服用を中止しなくても甲状腺ホルモンなどのお薬と併用することで症状が軽快することがあります。自己判断で服用を止めず、まず主治医に相談してください。

考えられる副作用

骨髄抑制、感染症、心機能障害、甲状腺機能低下、肝機能障害、腎機能障害、貧血
階段で息が切れている様子のイラスト

この症状への対策

  • 十分な休息、睡眠を取りましょう。
  • 動作はゆっくりすることを心がけましょう。
  • 家事や育児などは家族や友人の助けを借りましょう。
  • 重症度に応じて薬の量を減らすこともあります。
08口の中の炎症

口の中がざらざらとやけた感じがして、痛い。

口内炎の症状は、口の中がざらざらした感じ、焼けた感じ、食物や液体がしみる感じ、粘膜が赤くなる発赤などで始まり、痛みのない潰瘍や腫れ、膿がついたような白い斑点などが現れ、さらに進むと、痛みのある潰瘍ができたり、出血したりするようになります。口の中全体に潰瘍が拡がって、食べ物を飲み込めなくなるケースもあります。また歯肉が赤くなったり、腫れたりする歯肉炎の症状が現れることもあります。時に出血が見られる場合もあります。

考えられる副作用

口内炎、歯肉炎

口内炎ができる理由は?

原因の1つは、口の中の粘膜が「スーテント®」で直接傷害されること、もう1つは副作用で白血球や好中球が減少し免疫の力がおちている状態で感染が起こることと考えられます。口内の衛生状態が悪いとき、栄養状態が悪いとき、ステロイドを使用しているとき、入れ歯が合わなくて口の中が傷ついているときなどに感染の危険性が高くなります。
口の中をチェックしているイラスト

この症状への対策

  • 日頃から口の中を清潔に保つこと、うがい薬を刺激のない程度に薄めて、こまめに口の中をすすいで細菌感染を防ぎましょう。
  • 洗口液は刺激の少ないものを使いましょう。
  • 歯垢がたまらないように、朝晩及び毎食後必ず歯磨きをし、できれば舌の表面もブラッシングします。
  • 虫歯は、「スーテント®」の服用を始める前に治療しておくようにします。
  • 熱いもの、辛いもの、酸味の強いものなどの刺激物を避け、口の中を傷つけないようにしましょう。
09排便の変化

軟らかい便、水のような便

治療前よりも軟らかい、または水のような便が出ることはありませんか。多くの場合は腹痛を伴います。

考えられる副作用

下痢

なぜ下痢が起こるのか?

抗がん剤の下痢は、二通りの道筋で起こります。1つは、抗がん剤が腸の動きを活発にすることで便が早く送られてしまうこと、もう1つは抗がん剤が腸の粘膜に傷害を与えることで起こる下痢です。治療を始めて間もなく起こる下痢は、腸の動きに関係するものです。数日経ってから起こる下痢は、粘膜が傷害されて起こる下痢です。腸の粘膜の感染症が関係することもあります。
トイレから出てきた男性のイラスト

この症状への対策

  • 脱水症状にならないよう水分補給につとめましょう。できるだけ冷たい飲み物は避けるようにしてください。
  • 繊維質や刺激物の多い食べ物、脂っこい食事はなるべく避けるようにしましょう。
  • 腹部を冷やさないようにしてください。
  • 症状がなかなか改善しない場合は、下痢止め薬や消化酵素剤を用いましょう。
  • 下痢止め薬は作用メカニズムの異なった多くの種類がありますので、医師や薬剤師に相談してみましょう。
  • 症状が改善しない場合は薬の量を減らしたり休んだりします。その際には医師の指示に従ってください。
10吐き気やお腹の痛み

吐き気がする、むかむかする、よくおう吐する、お腹が痛いなど、われわれが日常よく経 験するような症状が続くことはありませんか。

「スーテント®」の作用により、胃腸や胆嚢などの臓器に影響を与えていることが考えられます。
しかし、おう吐や腹痛が激しい場合は、これらの臓器を傷めている可能性もありますので、いずれにしても速やかに受診していただく必要があります。

考えられる副作用

悪心、下痢、消化管穿孔、急性胆嚢炎
吐き気をもよおしている様子のイラスト

この症状への対策

  • 急性胆嚢炎の症状である可能性もあるため、できるだけ早く主治医に伝えるようにします。
11けいれん、ふらつき、てんかん様発作

意識がもうろうとしてぼんやりしませんか。また、手足のふるえ、てんかんのようなけいれんは起きていませんか。

これらはまれな症状ですが、「スーテント®」の副作用かもしれません。けいれんが続いたり、ぼんやりする時間が長い場合は至急受診し、精密検査をする必要があります。

考えられる副作用

てんかん様発作、可逆性後白質脳症症候群(RPLS)
手に痙攣を起こしている様子のイラスト

この症状への対策

  • 症状が現れた場合は高所作業、自動車の運転、危険を伴う作業は避けてください。
  • 可逆性後白質脳症症候群(RPLS)は、高血圧、頭痛、意識のぼやけ、痙攣、視力障害の形で現れることがあります。症状が出たら、医師に相談し、必要に応じて脳の画像検査を行い、異常が見つかったら、「スーテント®」の使用は中止します。

病名・症状について

本サイトでは、副作用の症状を中心に説明しました。医学的な知識を知りたいという方のために、簡単に説明します。くわしくは主治医もしくは薬剤師に尋ねてください。繰り返しになりますが、こうした副作用はいずれも服薬を休むと症状が改善するものがほとんどです。気がついたら早めに、主治医、看護師、薬剤師に伝えましょう。

1骨髄抑制
「スーテント®」に限らず、がんの治療薬のほとんどでみられる副作用です。免疫や酸素の運搬に必要な血球は骨髄という骨の内部で作られています。
「骨髄抑制」とはこの血球を作る働きが抑制された状態を指します。赤血球や白血球とともに、血小板が減少します。赤血球の減少は、貧血や動悸、息切れなどにつながります。白血球が減少すると、感染症が起きやすくなります。そして血小板の減少は、血液を固まりにくくするため、出血しやすくなるとともに、血が止まりにくくなります。
2感染症
「スーテント®」を服用して「骨髄抑制」を来すと、白血球が減少し、感染症を起こしやすいことは前述のとおりです。こうした感染症を起こしやすい人たちは易感染宿主と呼ばれ、健康な人たちは感染症状を起こさないような毒素の弱い菌でも、感染症を起こします。「スーテント®」の服用中は、風邪を引かないように注意するとともに、傷みやすい食べ物は避け、疲れないように生活することが大切です。
3消化管穿孔
服薬中にみられる副作用ですが頻度はそれほど高くありません。胃や腸などの消化管壁が傷つけられて穴が開き、消化液や内容物が漏れ出すことで腹膜炎を起こします。おう吐、38°C以上の発熱、急激な腹痛を伴い、緊急の処置が必要となります。
4心機能障害
「スーテント®」の副作用としての心機能障害には、QT間隔延長、心不全、不整脈、左室駆出低下があります。QT間隔延長とは脈にみられる異常の1つで、失神の発作を起こすことがあります。

また心不全や不整脈、左室駆出率低下は、心臓の動きが不安定になった状態です。疲労感や息苦しさにはじまり、腎臓などの他の臓器の機能低下も来すこともありますので、「スーテント®」服用中は心臓の定期的な検査を心がけましょう。

5肺障害
「スーテント®」の副作用としての肺障害では、肺塞栓症と間質性肺炎が考えられます。肺塞栓症とは、肺の酸素や栄養を送る動脈が血のかたまりで詰まってしまう病気です。軽症では胸の違和感や発熱程度で済みますが、痛みを感じるようであれば専門医の治療が必要になります。

一方、間質性肺炎は空気を取り込む肺胞などを囲む組織が炎症を起こす病気で、肺の動きが低下するため、酸素不足に陥ります。「スーテント®」服用中は定期的に検査をして、早期発見・早期治療を心がけます。

6可逆性後白質脳症症候群(RPLS)
可逆性後白質脳症症候群(RPLS)は、重症の高血圧のよる脳の障害です。RPLSの脳は、MRIやCTで観察するとむくみがみられます。症状は、頭痛、ふらつき、けいれんなどに代表されますが、ぼんやりしたり意識がなくなるなどの神経症状のほか、視力の低下などもみられます。このような症状を感じた時は、すぐに主治医に連絡してください。
7膵機能検査値異常
「スーテント®」の副作用として、膵臓(すいぞう)のリパーゼと呼ばれる物質(脂肪を分解する酵素)が血液中に増加することでわかります。リパーゼは、膵臓が炎症を起こしたり機能が低下すると、血中に漏れ出てきます。膵臓の機能が障害されると、発熱や嘔吐のほか、背中やお腹、腰などが急激に痛むことがあります。ほとんどの場合、症状がありませんが、定期的な血液検査を行うことで、「スーテント®」の治療を安全に進めることができます。
8甲状腺機能低下
甲状腺は人間ののどの近くに存在する器官で、全身の細胞の働きを元気にさせる甲状腺ホルモンを分泌しています。「スーテント®」はときに、この甲状腺に影響を与え、働きを不安定にすることがあります。副作用として現れる症状には、体のだるさやむくみ、あるいは悪寒などがあります。ほとんどの場合、甲状腺機能の低下によるものですが、まれに甲状腺機能が活発になりすぎる人もいます。その場合は、動悸や手のふるえ、体重減少などがみられます。幸いこうした症状は、「スーテント®」の服用を休むか、もしくはお薬(甲状腺ホルモンなど)を併用することで通常は改善します。主治医の指示に従うことが大切です。
9手足症候群(ハンドフットシンドローム)
「スーテント®」の副作用として、よくみられる皮膚症状です。手足、指先、足底など力がかかる場所に出る傾向があります。軽いうちは、しびれる、ヒリヒリ・チクチクする、赤く腫れるなどの症状で済みます。重くなると水ぶくれ、じゅくじゅくした潰瘍、強い痛みが現れます。原因は詳しくわかっていませんが、休薬中にはほとんど改善されます。また予防のための保湿なども日頃より心がけましょう。
10肝不全、肝機能障害
肝臓は血液中の有害な物質を分解したり、有用な血液成分を生産している大切な臓器ですが、薬の副作用によって障害を受けやすいデリケートな臓器でもあります。「スーテント®」の服薬中に肝機能が障害されることがあります。

症状として黄だん、疲労感、脱力、吐き気、食欲不振、意識障害が現れることがあります。このような症状を感じた場合はすぐに主治医に連絡し、指示に従ってください。

11急性腎障害、ネフローゼ症候群
「スーテント®」によって腎臓の働きが低下することがあります。急性腎障害が進行すると食欲不振、おう吐、倦怠感、発熱、尿が出にくくなる乏尿、むくみ(浮腫)などが現れます。ネフローゼ症候群ではこれらの症状のほかに血液中の脂質の値が上昇することもあります。

これら異常が認められた場合は主治医と相談のうえ、減薬や休薬の処置をとることがあります。

12一過性脳虚血発作
一過性脳虚血発作は、脳への血液供給が一時的に遮断されるために起こる脳機能障害です。脳梗塞の症状・兆候(手足に力が入らない、手足のしびれ、ろれつが回らない、言葉がでない、重いめまい、いつもにはない激しい頭痛、物が二重に見える)が現れ、24時間以内(多くは数分以内)にその症状・兆候が消失します。このような症状を感じた場合は、すぐに主治医に連絡してください。
13播種性血管内凝固症候群
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、血が著しく固まりやすくなることによる臓器の障害や、血のかたまり(血栓)を溶かす過剰な生理的反応による著しい出血傾向を示します。症状は、下血、皮下出血などの全身の出血に加えて、めまい、頭痛などの神経症状もみられます。「スーテント®」服薬中は定期的に検査をして、早期発見・早期治療を心がけます。
14腫瘍崩壊症候群
がんの治療中に、がんが急速に死滅(崩壊)するときに腫瘍崩壊症候群が生じます。体内の尿酸が増える、カリウム、カルシウム、リンなどの電解質のバランスが崩れる、血液が酸性になる、腎臓からの尿の産生が減少するなどの異常が起きます。治療開始後12時間〜72時間以内に、尿量が減ったと気付いた場合は、すぐに主治医に連絡してください。
15皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)は、高熱(38°C以上)を伴って、比較的短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜にあらわれる病態です。症状として、体のだるさ、高熱、まぶたや眼の充血、結膜、唇や口内のただれ、食欲不振、赤い発疹、陰部の痛みがみられます。このような症状を感じたときは、すぐに主治医に連絡してください。
16多形紅斑
多形紅斑は、赤く盛り上がった斑状の病変を特徴とする炎症性皮膚疾患です。通常は感染症に対する反応によって引き起こされますが、薬剤が原因で発症することもあります。症状として、発熱、関節の痛み、発疹やみずぶくれがみられます。このような症状を感じた場合は、すぐに主治医に連絡してください。
17急性胆嚢炎
急性胆嚢炎は、右上腹部の疼痛および圧痛、ときに発熱、悪寒、悪心、および嘔吐などの症状を伴う、数時間のうちに発生する胆嚢の炎症です。このような症状を感じた場合は、すぐに主治医に連絡してください。